皇 帝 │ ├────実務長官 │ │ │ ├───── 帝 室（賢者） │ │ │ ├───── 内 政（行政長） │ │ │ ├───── 司 法（裁判所長） │ │ │ ├───── 財 政（銀座長） │ │ │ └───── 交 通 │ ├────対人長官 │ │ │ ├───── 兵 練（最高司令官）──┬── 聖獣騎士団 │ │ │ │ │ └── 軍部 │ │ │ ├───── 交 易 ────────┬── マンダナグル社 │ │ │ │ │ └── マンダナグル方面軍 │ │ │ ├───── 人 間 │ │ │ └───── 侍 従 │ ├────自然長官 │ │ │ ├───── 医 薬（宮廷内司教） │ │ │ ├───── 天 文 │ │ │ ├───── 策 略（宮廷内魔術科） │ │ │ └───── 卜 占 │ ├────ミュンハイム議会 │ ├────サリトル議会 │ └────帝国議会（国民院）
| 皇帝 | シャーイデニヒ・ファームズ26世 |
| 実務長官 | ライオス・クリストファー公爵 |
| 帝室博士 | カール・マイクロフト公爵 |
| 内政博士 | リスティ・ハンデルスブラット男爵 |
| 司法博士 | リューファイオン・ファームズ公爵（皇帝の叔父） |
| 財政博士 | モーリッツ・クライシュベルク男爵 |
| 交通博士 | タイラー・エイダーホルド |
| 対人長官 | シノン・メレアグロス侯爵 |
| 交易博士 | クライソン・ファームズ侯爵（皇帝の叔父） |
| マンダナグル総督 | テセウス・ファームズ男爵 |
| マンダナグル副総督 | ジェイド・パウルセン |
| 兵練博士 | フィア・ランセス男爵 |
| 人間博士 | ファン・ミルトン男爵 |
| 侍従博士 | ルドルフ・スレンワーゲン伯爵 |
| 自然長官 | エデン・ステュアート伯爵 |
| 医薬博士 | ラルス・デューゼンバーグ侯爵 |
| 天文博士 | ジーモン・インゴルシュタット |
| 策略博士 | |
| 卜占博士 | |
| ミュンハイム議長 | ハイムゼル |
| サリトル議長 | ヒアンヤ・サリトル |
| 国民院議長 | ダグラス・エース（ただし議会は解散中） |
各博士は基本的に貴族の中から選ばれることが多いものの、とくに規定はされていない。組織としてはそれぞれの博士が必要な人員を決めることになるが、ほとんどは過去から大きくは変わっておらず、実際ここ100年、どの組織も大きな増減はない。
ミルトンは現在唯一サリトルから選ばれている博士であり、他はすべてファームズおよびミュンハイムの人物。これは単純なサリトル諸侯への配慮と、帝国の最西部にいるミルトンを抑えておくことでサリトル全体を管轄するという意味合いの人事であり、ミルトンに特段の政治的あるいは組織的手腕があるわけではない。当のミルトンが望んだものでなく、彼は要求される必要最低限のことだけをしている。他の諸侯にもこれに異を唱えたり自分を推したりする者はいない。なお、サリトル出身の大臣がゼロになった期間は短いものの、逆に一人と決まっているわけではなく、過去には同時に三人選ばれたことがある。また、現在は男爵自身が任命されているが、諸侯の長をもって当てるという決まりもない。
マンダナグル社は法制上交易博士直属組織となってはいるが、独自の軍事部門も所持しており、むしろ皇帝直属の意味合いが強い。
医薬博士は代々アディン聖印教のいずれかの司教がその地位に就く。人の健康を守ること、癒やすことがその任務であり、それは神の御業に頼らぬ知識、つまり医学薬学に通じていることも求められる。そのため適任となる人物はそう多くない。なお、現在の皇后イリニアは元々下町の生まれで皇后にふさわしくないとされたため、いったんデューゼンバーグの娘となった。
天文博士は、国際天文会議の発足以来その議長を兼任する。これは国際天文会議の本部がルートクロスにあるためであるが、近年各国から不満の声も上がっている。先代ルービン・ハックスリーは男爵だったが、その死後彼の片腕を務めた平民インゴルシュタットが担当する。
ミュンハイム議会、サリトル議会は各王国について専門的に管轄する。それぞれ形式的に国王が就任している（サリトルはそもそも王国自体が形式的であるが）。大きな組織ではなく、基本的には議長の下に数人の議員（補佐）と職員がいるだけである。
国民院は現状機能していない。1,629年に皇帝から解散を命じられ、その後新たな議員が選出されていないためである。議長だったダグラス・エースは皇帝に諫言したものの、その怒りを買って幽閉されている。