聖獣騎士団は、アディン聖印教で説かれる四聖獣になぞらえた騎士団である。4隊に分かれ、各構成員はリーダー1人、隊員7人。聖獣騎士団全体のリーダーはヴァーミリオンバードが兼ねる。以下の4つの五角形は各団のエンブレムである。
デザイン：Runa_Art様
| 南の守護者 ヴァーミリオンバード | (リーダー) | アストラッド・ファームズ男爵 |
|---|---|---|
| ウェル(Well) | ||
| ゴースト(Ghost) | ヨハネス・ガウゼルマン | |
| ウィロゥ(Willow) | ||
| スター(Star) | ||
| ネット(Net) | ランプレヒト・ショーナッハ | |
| ウィング(Wing) | ||
| チャリオット(Chariot) | ||
| 東の守護者 アズールドラゴン | (リーダー) | ラグリオン・モズライト |
| ホーン(Horn) | ||
| ネック(Neck) | ||
| ルート(Root) | ||
| アトリアム(Atrium) | ロランス・アドリーヌ・リュトル | |
| ハート(Heart) | ||
| テール(Tail) | ||
| バスケット(Bascket) | ||
| 北の守護者 ブラックトートイズ | (リーダー) | ディートマー・アンゼルム・ローリッヒ男爵息 |
| ディッパー(Dipper) | ||
| オックス(Ox) | トゥア・ランセス男爵息 | |
| ガール(Girl) | ||
| エンプティ(Empty) | ||
| ルーフ(Roof) | ||
| ルーム(Room) | ||
| ウォール(Wall) | ||
| 西の守護者 ホワイトタイガー | (リーダー) | リュア・ランセス男爵息 |
| レッグス(Legs) | ホブ・ツバメ | |
| ボンド(Bond) | ||
| スタマック(Stomach) | ||
| ヘッド(Head) | ||
| レイン(Rain) | ||
| ビーク(Beak) | ||
| ベルト(Belt) |
その存在を知られながらも、個人名が判明している構成員はわずかである。風評ではアマリスの虹の聖騎士団やライトネアのドラゴンナイトに匹敵する騎士団とされる。皇帝直属で軍部には属さない。女性の入隊も、実例は少ないが問題はない。1,630年現在はロランス・アドリーヌ・リュトル一人である。過去にはアストラッド・ファームズの妻ユードラも団員だった。またとくに年齢制限もないが、多くの場合30代での引退となる。サリトル人は基本的に彼ら自身の抗争に夢中であり、聖獣騎士団への関心もそれほど高くはない。このため主たる構成員はファームズおよびミュンハイム人（および若干の外国人）である。とはいえ、参加を希望するサリトル人も一定数存在する。地理的関係からホワイトタイガーに就くことを好むが、帝国がそれを考慮することはない（二人のランセスのように、同じ一族でも異なる隊に配属され得る）。本国での対立関係が影響することは少ないし、逆に聖獣騎士団の活動・協力関係が本国の抗争に影響することもない。あくまで個人レベルでの参加である。
リーダーはとくに優れた戦士か、あるいは実力はそれなりでも皇族の覚えがめでたい貴族の息子かである。少なくとも無能者がリーダーになることはない。現在のヴァーミリオンバードリーダー、アストラッド・ファームズは、大陸一の騎士との評価も存在する。それは身内びいきの面はあるにしても、決して現実から遠い評価ではない。現在のリーダーはヴァーミリオンバード、アズールドラゴン、ホワイトタイガーがファームズ人、ブラックトートイズがミュンハイム人であるが、実績は少ないながらサリトル人が就くこともある。騎士団全体のリーダーがヴァーミリオンバードという規定はなく、その時々で変わる。前述のように女性も入隊は可能ながら、不文律ながら各団のリーダーになることはできない。
聖獣騎士団の成立は1,475年に遡る。ただし、その当時はまだアディン聖印教が完全に形作られておらず、「獣」がどういった存在かもはっきりとしなかった。アディン聖印教の教義が固まったのは1,500年頃である。現在の四聖獣という構成になった当初、全体のリーダーは皇室とも関係の深いアズールドラゴンだった。
アズールドラゴンはブルードラゴンと、ヴァーミリオンバードはゴッドバードと呼ばれることもある。