フェルナンド帝国の都市

バレラス中心街

フェルナンド帝国の首都バレラスは人口12万を超え、市街は東西8km、南北12km程度に広がっている。上図はそのうち中心街の東西1.4km、南北2km程度である。

城からの南北の街道は元々北東からの街道を境に分離されていたが、1,618〜19年に均一の幅20mを持つ舗装路として整備された。これにより旧中央商業区の四つ角は西に移動になり、その東西にあった家屋も移築されている。混沌戦争によって破壊された家屋も多く、この街道整備への積極的な反対は多くなかった。

市場は市内の様々な箇所に開かれており、中央商業区にもあるが、上記の新しい街道には露店を開くことが禁じられている。ただし、しばしばこれに反して小規模な露店を開く者が現れる。アーサーは市民の自主性を重んじて放置することが多いが、目に余る者が憲兵隊によって逮捕される事案もしばしば発生している。

兵舎は一棟で一個または半個大隊を収容し、都市の様々な区域に分散して配置している。

帝都バレラス全図

バレラスの全体図である。ヘックスはエルヴァートマップのヘックスを示している。

人口増加により、バレラスには幾重もの外壁が建造されている。現時点では今の最外周よりも外を囲う外壁の建造は計画されていない。人口密度が10,000/km²を超えるのは中心部程度で、最外縁部はまだまだ疎である。

軍港は中心部だけでなく、湾内のいくつかの箇所に建設されている。フェルナンド海軍は艦艇が多いため、一箇所では収容できないというのも理由である。

バレラス空港は都市部から少し離れた三角領域に建設された。これは航空機事故の際に都市部への被害を最小限に留めるためである。

フェルナンドロードについては、フェルナンドロード参照。

外壁は通路ではなく文字通り壁である。内部あるいは内側の階段で壁上へ昇ることはできるが、基本的には軍の一団が壁の中の部屋あるいは壁上の区画に入って敵を迎えるためである。それらの区画は連続しておらず、歩いて一周することはできない。飛竜を駆る者、魔術を使う者や航空機など、三次元攻撃が可能な相手には、高所の利を得られないためさほど役に立たない。あくまで大部分を締める歩兵を想定したものである。魔術師団らによって一通り護りの魔術が施されており、通常兵器ではほとんど損害を与えられない。ただしあくまで国の名で集められる魔術の枠内であり、例えばファーランドの外壁ほどの防御力はない。

ドバヌールは東の街道に面した屋敷を与えられている。