エルヴァート世界設定で、設定済みの界および次元。界と次元の概念はImmortals Rule setのそれではなく、Wrath of the Immortalsに従う。
エルヴァートを含む主物質界（いわゆる宇宙）は、基本的には我々の住む宇宙および公式設定と同様の法則で成り立っている。ただし、ビッグバンではなく＜古き者＞によって3つの外方界の構成要素を統合して生成された。生成はおよそ200億年前で、130億年前に中心に銀河が作られ、50億年前にはさらにその中心にセシオス（エルヴァート…マルス星にとっての太陽）が据えられた。
大きさ：宇宙
外観：基本的には我々の住む宇宙と同様。ただしいわゆる定常宇宙であり、この宇宙に存在するあらゆる天体…星、星間ガス、星団、銀河、銀河団、大規模構造等の、セシオスからの距離は一定している。このため、どれだけ遠い天体でも基本的に赤方偏移は観測されない。現時点ではビッグクランチも想定されていない。もっとも遠い天体はおよそ200億光年（つまり我々の住む宇宙と比較すると数分の一のサイズ）。あらゆる天体は、＜古き者＞あるいはイモータルによる特別の操作がない限り、セシオスを中心に公転し続けている。
支配領域：なし。5つの領域が完璧なバランスを保っている。
時間経過：この宇宙の時間経過を多元宇宙における時間経過の基準とする。
備考：マルス星（エルヴァート）と同じ銀河にある異なる星系には、いわゆる「並行世界」を複数設定してあり、これらも広い意味で宇宙の中心である。その他アズラドル銀河、トゥルーリ銀河、リンデンヴェイル銀河、ティンコアミア銀河はエルヴァートの銀河からさほど遠くない位置にある異なる銀河である。エルヴァートとその他の世界との相関参照。
主物質界を包み込むように存在するもう一つの宇宙。ある意味で主物質界の写像である。
大きさ：宇宙
外観：公式ルールのそれと同様に、灰色の物質エーテルで満たされている。ほとんどは霧状だが、主物質界の状態と共鳴して固体になることがある。ただし、主物質界の物質のような硬質ではない。
支配領域：思考
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：公式設定同様、フェアリーや一部のアンデッド、プラナースパイダー等が含まれる。
希界に付着するように存在する、4つの宇宙。それぞれの界から主物質界に、無数のワームホールが伸びている。支配と対立の構造も公式と同様であり、地は風を、風は水を、水は火を、火は地をそれぞれ支配する。地は水と、風は火と対立する。
大きさ：宇宙
外観：公式ルールと同様。それぞれが地、風、火、水の単一元素から成っている。ただし、辺境には他の元素の影響を受け、準元素的なものが存在することがある。たとえば溶岩は、火の影響を強く受けた地であり、氷は。風の影響を強く受けた水である。
支配領域：地は物質、風は思考、火は活力、水は時間
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：公式設定同様。それぞれの精霊や半精霊、およびそれにひもづく生物。元素界の支配階層資料も参照。
主物質界、希界、元素界を参照。
エルヴァート多元宇宙の大半を占める巨大な宇宙。公式ルールと同様。
大きさ：宇宙
外観：膨大な数の星々を含むが、そのほとんどは平面（円）になっている。星界生まれの生物もほとんどが二次元で、かつここを訪れた生物も二次元になる。空間的な効果を持つ魔法もまた、二次元に投影される。イモータルであっても、定命写像であれば同様。
支配領域：思考
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：公式設定同様、星界原生の生物は少ない。
以下の名前つき界を参照。大きさの単位として、公式の8単位では「宇宙」(Universe)と「銀河」(Galaxy)との跳躍が大きいため、「銀河団」(Galaxy cluster)を挟んでいる。
ル・ソレイユおよび彼が後援した多くの思考の領域のイモータルが本界とする世界。あらゆる思考実験の場。なお、他のイモータルの思考実験を妨げることは御法度である。大地を直接歩くのは非常に苦労するが、ここを訪れた者は例外なく飛行することができる。
大きさ：銀河団
外観：数多くの銀河を含んでおり、多くのイモータルが銀河から惑星単位で自分の世界を作り上げている。ほとんどの場所は灰色の霧に似た物質で満たされており、あまり視界は効かない。中心にあるのがル・ソレイユが直接管理する恒星系であり、その光は銀河を越えて界全体に届く。イメージし得るあらゆる動植物と物質が存在する。植物が緑色をしているとは限らず、人間が肌色をしているとは限らない。地面は大気と同様止めどなく変化し続ける。
支配領域：思考
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：元素界に関連する生物では気が多いが、その他のものも存在する。人間をはじめとした数多くの生物に溢れている。ただし実験的な創造として、一代あるいは数世代限りで生殖能力を失う生物種も多い。
フロステッド・イリスの本界。元々はファーブラ次元に存在する外方界であるが、＜古き者＞によってエルヴァート多元宇宙次元にコピーが作られた。魔法的な寒さに耐性のない生物が生命活動を続けることはできない。
大きさ：惑星
外観：すべてが凍てついている。太陽はなく、空間全体がわずかに発光している。
支配領域：無秩序
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：氷竜、フロストサラマンダー、氷の精霊、リビングアイス等。
エルメランの本界。エルメランがイモータリティを獲得した際、後援者であったメロスが作って与えたものを、エルメランが拡張した。
大きさ：銀河
外観：恒星だけでなく空間全体が発光しており、漆黒の闇はどこにも（地下空間や海底にさえ）存在しない。エルメランが生命を育ませることにした惑星は、その自転軸や緯度経度にかかわらず穏やかな気候で統一されている。
支配領域：時間
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：主物質界と同じようにさまざまな生き物が暮らすが、毒を持つ生物は存在しない。
ラナリューンの本界。水棲生物以外がこの世界で生き残るには、水中呼吸の魔法が必要である。
大きさ：系
外観：ひとつの恒星系を成しているが、そのうち生物が住んでいるのは1つの星だけである。全体が海没していて陸地は存在しない。
支配領域：時間
時間経過：主物質界の半分。
原生種族とモンスター：水に関係する数多くの生物と、精霊が暮らす。
イモータル メロスおよび彼が後援した多くの時間の領域のイモータルが本界とする世界。
大きさ：銀河団
外観：数多くの銀河を内包する巨大な界。青を基調としながらも色鮮やか。
支配領域：時間
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：人間やデミヒューマンを除くほぼすべての生物。無秩序に近い生物もわずかに存在する。
アクセラおよび彼女が後援した多くの活力の領域のイモータルが本界とする世界。この世界では、惑星表面だけでなくあらゆる場所が生物の活動可能な空間である。生命は活力に富み、病魔に襲われなければ主物質界とは比較にならないほど活動的になる。
大きさ：銀河団
外観：カラフルな熱と光と炎の乱舞で満たされた空間。惑星はどこも植物に覆われ、地表の見えるところは少ない。それは植物の成長が非常に急だからである。惑星や恒星の自転公転も通常よりも高速な場合が多い。
支配領域：活力
時間経過：主物質界の倍。
原生種族とモンスター：火の元素界の生物が多いが、それだけではなく様々な生物が暮らす。多くの生物が魔法に親和性があり、特段知識を求めずとも本能で魔法を操るものも多い。
エルヴァートを含む宇宙の元になった界。すでに存在しない。
大きさ：銀河団
外観：不明。
支配領域：物質
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：不明。
エルヴァートを含む宇宙の元になった界。すでに存在しない。
大きさ：銀河団
外観：不明。
支配領域：時間
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：不明。
エルヴァートを含む宇宙の元になった界。すでに存在しない。
大きさ：銀河団
外観：不明。
支配領域：活力
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：不明。
ドワーフたちの故郷ローケンハイムを含む界。
大きさ：星団
外観：(未決)
支配領域：物質
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：ドワーフ、ノーム、地の属性を持つ生物など。
アルフたちの故郷ラナラントを含む界。ただしラナラントはすでに滅んでいる。
大きさ：星団
外観：(未決)
支配領域：活力
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：アルフ、フェアリー、火の属性を持つ生物など。
ライトネア連合王国およびナイトメア連合王国の支配者層であるライトール族の故郷。ライトール星を含む界。ここを本界とし、大きな力を持つイモータルの一柱であるレミールは、エルヴァートではゼルディアンと呼ばれるのが一般的である。
大きさ：星団
外観：主物質界とほぼ変わらない宇宙。
支配領域：活力
時間経過：主物質界に同じ。
原生種族とモンスター：人間の代わりにディアボラスがいる以外はほぼ同じ。
星界の辺境に隣接する、純粋なエネルギーのみによって構成される界。太古のイモータルあるいは＜古き者＞によって作られたと言われている。
大きさ：大陸
外観：超高密度のエネルギーが充満しており、モータルが生存することは不可能。
支配領域：活力
時間経過：主物質界の256倍。
原生種族とモンスター：不明。
タビ本界。
大きさ：銀河
0外観：原色に近いようなきらびやかな赤や青の星が多数含まれる。ただし生命が存在する惑星は1つだけであり、そこはマルス星と大差ない。それ以外の惑星や恒星は、いずれもこの星のための実験場である。
支配領域：思考
時間経過：主物質界の1/10。
原生種族とモンスター：
オルクマルド、シルヴァー、ビッボォルゥ、オーデルゾーロおよび彼らによってイモータリティを得た複数のイモータルの本界。
大きさ：宇宙
外観：主物質界同様多数の銀河を含む。それぞれの銀河に住む生物はまちまちだが、混沌神に直接支配される銀河の生物はいずれもいびつである。いくつかの例外を除いて全体が有毒の瘴気で満ちており、魔法の助けなしに通常の生物が生き延びることはできない。
支配領域：無秩序
時間経過：異常。不規則に変化する。主物質界よりも速くもなり遅くもなり、逆になることもある。
原生種族とモンスター：人間や通常の動物も存在するが、混沌神の直接支配する銀河ではデーモンとデヴィル、インプ等が多い。ヤハウォーキは特定の惑星にのみ作られた存在。
シュヴェルティスおよび彼女によってイモータリティを得た複数のイモータルの本界。
大きさ：銀河団
外観：主物質界同様多数の銀河を含む。それぞれの銀河に住む生物はまちまちだが、概ね秩序だっており、巨大な戦争は滅多に発生しない。多くの惑星には植物が繁茂し、巨大な森林が数多く存在する。生物や植物が直接死ぬことはなく、時が至ると瞬時に幼生に変化する。
支配領域：物質
時間経過：主物質界の半分。
原生種族とモンスター：人間をはじめとした数多くの生物に溢れている。安定的な進化であればどのような形でも許容されるため、巨大化した生物も数多く存在し、一部では主物質界よりも多くの種が存在する。
エルヴァート多元宇宙次元と隣接する次元の狭間、次元結節の至近に作られた界。かつてラ・リューンが自らのすべての力を投じ、古代神オルクマルドを封じるためだけに作り上げたもの。彼女自身が封印の鍵となって極小の完全な牢獄空間としている。ラ・リューン自身が付けた名ではなく、多くのイモータルからこう呼ばれている。
大きさ：住居
外観：すべての部屋の接合がめまぐるしく変化する、固形化した透明な気体でできた城。
支配領域：思考（ただし次元結節の影響により混乱）
時間経過：主物質界の1/10。
原生種族とモンスター：オルクマルドのみ。
エルヴァートを含む宇宙を含む、実存界の集合体。基本的には公式設定と同じである。内方界として主物質界、希界、そして4つの元素界があり、それを取り囲むように巨大な宇宙星界がある。星界の中に、大小様々な外方界が浮かんでいる。それぞれが独立した宇宙であり、魔法の介在なしに移動することはできない。
またこの多元宇宙をして1つの「次元」と呼び、これらと併存するように他のさまざまな次元が存在する。公式設定に登場する多元宇宙次元も、こうした次元の1つと見なしている（便宜上エルヴァート多元宇宙、公式多元宇宙と呼ぶこともある）。各次元がエルヴァートの多元宇宙次元と同じ構造をしているとは限らない。次元の壁を越えることはイモータルにとっても難しい。
なお、公式設定ではその他の次元の詳細に触れていないが、公式多元宇宙およびエルヴァート多元宇宙と同様、常に5つの力の領域で構成されていると仮定している（4つ以下だったり、6つ以上だったりはしない）。
マドゥーラとフロステッド・イリスが元々いた次元。公式多元宇宙に対する神話次元に類似したもので、エルヴァートのある多元宇宙次元とは似て非なる現実が存在し得る。同様の多元宇宙構造を持ち、同様に様々なイモータルとモータルが存在する。マドゥーラとフロステッド・イリスはこの次元における主物質界の、同一銀河、同一星系、同一惑星、同一地域の生まれであり、敵同士だった。イモータリティ獲得もほぼ同時期である。彼女らは当初この次元に本界を創造したが、それらのコピーがエルヴァート多元宇宙次元に作られている（クリオニス参照）。＜古き者＞がこの二柱をエルヴァート多元宇宙に移設した理由は知られていない。次元障壁によってイモータルの力では移動できないが、仮に彼らがこの次元を訪れることがあれば、すべての記憶を取り戻す。
アクセラ、メロス、オルクマルド、シルヴァー、アルカディル、ラウドロップ、アルドヴェアが元々いた次元。彼らはここでイモータリティを獲得した。エルヴァート多元宇宙次元に主物質界が作られた後、＜古き者＞が彼らを移設した。それぞれの力の領域は、現在と同じである。次元障壁によってイモータルの力では移動できないが、仮に彼らがこの次元を訪れることがあれば、すべての記憶を取り戻す。アルカディル、ラウドロップ、アルドヴェアの3柱は、モータル時代のオルクマルドの実子であり、オルクマルドに続いて3人ともイモータリティを獲得していた。
シュヴェルティス、ル・ソレイユ、ビッボォルゥ、オーデルゾーロが元々いた次元。彼らはここでイモータリティを獲得した。エルヴァート多元宇宙次元に主物質界が作られた後、＜古き者＞が彼らを移設した。それぞれの力の領域は、現在と同じである。次元障壁によってイモータルの力では移動できないが、仮に彼らがこの次元を訪れることがあれば、すべての記憶を取り戻す。