表エルヴァートの国々で最初にこの地を訪れたミストルの商人たちが、シトカ王国で大陸の名を聞いたところ誰も答えられず、仕方なく現地で「大地」を意味する「ズィドラス」と名付けたものが、現在表エルヴァートで一般的に使用されている大陸名ズィドラスの元である。その後フレンダーノで「フィンディル」の語を使用していることが分かり、ファームズを中心に広まり始めているものの、現状では2つの名が併存している。
ズィドラス大陸には、人間の魔法使いがあまりいない。フレンダーノの魔術はコリント以上に衰えている。ジュンデルは魔術師部隊を持っているが、その長でもネームレベルを超えた程度である。ズィドラス最高の魔術師は、モクレインにいるアンデリサである。
アルフについても、シルヴァナルフェンは例外として突出した力を持つものはいない。メンデルは民主共和制を敷きながらも、魔術に対してはとても厳しい態度を取っており、魔術の才があると判ればその時点で平民の権利を奪われる。彼・彼女は奴隷として一生を送るか、自ら国を出るかを迫られる。
これはかつての独立戦争時に、ジュンデルの魔術師団によって各地で虐殺が行われた名残である。ジュンデルとは独立戦争後も不定期に戦闘が発生している。
この大陸は、その他の大陸と異なりとうもろこしを主食としている場所が大半である。小麦は一部で栽培されているが、米はない。