人物

1,257.6.8生, 372歳(見掛け同じ). 身長157cm 体重55kg.

第5代元首

シルヴァナルフェンの典型である銀色の流れる髪とやや青みがかった銀色の肌。瞳はエメラルド色にしていることが多い。首都ミッドショールに生まれた。シルヴァナルフェンである彼は生殖自体が自然な形ではなく、魔術によって両親から生殖細胞を抽出、培養したものである。子供時代は平均的に5年程度であり、肉体は魔術によって成長し鍛錬され、知識も魔術によって脳に直接刻み込まれる。性格の方向性さえも、大まかには同様に魔術である。とは言え、人間よりは少ないがアルフにも魂そのものに色は存在する。たとえばシルヴァナルフェンは重労働を苦にしない性格を形作られるが、ごく稀にそれに外れる者はいるし、恋愛対象も均質ではない。下級民である人間その他の種族との婚姻を望む者がいるのもその現れであり、そしてそれは禁じられていない。

ナリムの特徴は、人間ほどはっきりはしていないにせよ、笑顔が見られることである。平均的なシルヴァナルフェンは笑うことがない。人間たちにこれまでの支配層と異なる印象を与え、「あいつは何か違う」と思わせるのはその笑顔ゆえである。

ヘルは本来名前ではなく称号である。ナリムが名、スィトゥランが氏族名である。ただし、シルヴァナルフェンはヘルを名前の一部として日常的に用いている。現在の議員たちのうち、ナリムを含む8人がヘルの称号を用いている。また、国家の元老とも言える5人の「終身議員」たちは、「ヘルより上の意味だ」としてヘルグラフの称号を用いている。ナリムは1,602年の選出以来彼ら重鎮たちと良好な関係を保ちつつ、独自の勢力を築いてきた。来年1,631年が、30年と規定された任期の最終年であるが、他に有力な議員が存在しないため再選はほぼ確実視されている。