地下世界の一国。ナイトメア大陸の北西にある大国。同時に表面世界の北極大陸の片隅にも存在する。表の世界では氷に閉ざされた土地を領土としており、その中に7つの都が存在する。これらの7つの都は、街の各地にあるテレポーターによって地下の同名の街と一体になっている。街の住民なら誰でも上下を行き来できる。地下の街があまり性に合わなかったか、地上の陽光を拝むのが好きな者たちが地上に定住している。地上の陽光は夏期に限られるため（極圏のため冬期は黒夜となる）、夏期のみ地上に暮らす者もいる。また、一日中照りつける太陽の下でのみ育成可能なデンプシーという栄養価の高い食材がある。その栽培ために夏の間、地上に住んでいる者もいる。
ティアマト暦552年に建国。時間の領域のイモータル・トリビッヒが建国に関わっている。トリビッヒがモータルの姿を取り、モータルの女性となした子ミルテが、カレンティシアス王国の初代国王である。イモータルのような強大な力を持っていた。ただし、この力は数世代のうちに消えており、現在の国王リーン・シルリアはふつうの人間である。
トリビッヒは自らの子孫が、なんらかの邪悪な勢力に利用されることを恐れた。彼はエルヴァートの並行世界のひとつ、エリモイゼル・ヘンから強力なアルフの一団をエルヴァートに移住させ、王家を見守らせることとした。しかし、アルフにとってカレンティシアスの地は住むべき場所ではなかった。地下の王国は暗く星も見えない。地上の王国は寒冷に過ぎ、また森がなかったからである。彼らが定住したのは、現在ホーストヘルン帝国にある「刻のアルフの森」であった。
それからしばらく経って、刻のアルフの一人がカレンティの遠さを憂慮し、森を捨ててカレンティシアスへ移住した。ニアラシェール・イ・カイルハラスと言う、強大な力を持つアルフ女性だった。彼女は、彼女に従って森を捨てた数名の仲間、それに強力な人間を集めて「15色の騎士」を創設した。
かつてコリントが海戦を挑んで引き分けたほど、強大な力を秘めている。ただし兵器は老朽化して現在使用に耐えるものが少ない。