画：天城ろあ様
ヤースはラムサダスが1,624年に新首都として選定した都市。バッカス河とヤース川の合流地点に当たる。合流地点に軍事施設が集中している。軍事区南端、ヤース川岸にある濃いグレーは、軍事区地下に建設された隠し軍港への入り口である。巧妙にカモフラージュされており、フェルナンドの誇る軍事衛星バレラスサットでもこの一帯の撮影は不可能である。バッカス河に浮かぶシェクター島は全体が軍事施設化されており、全体が壁で囲まれている。その北にあるシェクター島にはジョルツ教会がある。
住民区にあるバウディの塔は、リベラに住む建築家ルシアノ・バウディの手になる塔であり、街のシンボルとなっている。ヤース川から枝分かれした川にある。上図の円形は、塔を水面で安定させるための魔法力場である。塔本体はその中心にあり、（上図では強調されているが）直径10m程度である。この川はヤース城にも流れ込んでいることもあって船舶による往来が禁止されており、水門はなく多重の柵によってヤース川と区切られている。またヤース城の南面を除く3面は居住調整区域としており、住民区でありながらその許可審査を厳重にしている他、監視の目も強い。
スメル時代の名はコラフトン。
シュタルハイムは中部にあるアルフォレストに住むシュタルアルフの中心都市。長のアストラルスター、元25人衆のタムサルスらが住む。帝国にとって、半分領地であり半分はそうではない。このため、都市名変更令の対象となっていない。
グラスティースは帝国建国当初の首都であり、前身であるスメル帝国の首都だった。スメル時代の名はツバリで、皇帝ラムサダスの命により都市名変更となった。表エルヴァートでは世界最大の都市。
| 地上 | 地下 | |
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画：天城ろあ様 | ||
旧サンクチュアリの東西は、かつては魔術師達の人体実験場として用いられた区画である。ラムサダスによる統治後、僧侶たちの力で浄められ、工廠等の周囲と併せて植林が行われた。スメル帝国時代、この中心部に木々の類いは一本も存在しなかった。
東側の演習場は、キングスパーティのツバリ奇襲時に捕らえられたブラックホースが怪物と戦った場所である。皇帝は彼を試すため、魔術師にミノタウロス、トロール、そしてフローティング・アイを用意させた。ブラックホースは持ち前の力に加えて奇跡的な強運を得、これらをすべて一撃の元に屠っている。
イアン・トルネイオス率いる盗賊ギルドはこの街の地下に皇帝すら知り得なかった数々の通路を用意していた（右図）。一部は上下水道を利用しているが、上下水道は細かく仕切られており経路として使えるのはごく一部。大半は自前で用意したものか、あるいは過去の貴族が掘ったものである。キングスパーティを王城から脱出させたときに使ったのも、翌々日に再度王城を襲撃したときに使ったのもこうした通路である。
ブラックホースは内郭の大路で皇帝シュメール・シャイダーと戦い、これを倒した。キングスパーティは再度秘密の通路を使って盗賊ギルドへ戻り、さらに市内を横切る運河へ出て、西の水門から脱出した。混乱していた兵や魔術師が水路を閉鎖したのは1時間も経ってからだった。