議会

ファームズ帝国の議会は1院制であった。「国民院」という名前のこの組織は1,629年に皇帝ファームズ26世によって強制解散させられた。期限が無期限であるため、ヴァン王（ファームズ10世）の復位より続いた410余年の国民半権の政治体制は終了した。国民の反発の度合いはいや増しており、強力な指導者が現れれば革命すら起こりえない、抜き差しならない状態にある。

議長はダグラス・エース、1,629年で54歳になったばかりの比較的若手である。しかし彼は現在城下の獄中にある。国王に寛恕し、投獄された。国民から信頼されてもいた彼は皆の心痛の種となっている。現在のところ丁重に扱われて健康を保っているが、最後に会った人は彼の髪の毛が真っ白になっていたとも言っている。直接敵対するアマリスのみならず、遠く西方大陸のラムサダス帝国も、彼の存在には関心を示している。