花守の民

世界各地の花を守り、その天然の魔力で世界を安定化させるために活動する一族。アルセン王国のティッコン付近を根拠地としている。元々は大白妖精の一部によって創始されたものだが、人間など他の種族も入り独特の混血の民となっている。

周囲の花を用いた特殊な魔術を行使する。例えば花粉で相手の感覚を狂わせたり、自身の姿を消したり、花に視点を飛ばしたりする。一部の花は同種の間で空間転移するのにも用いる。この民はこうした花からの影響を受けにくい体質を受け継いでおり、さらに幼い頃からの修行によって耐性を身に着けて行く。自身の耐性以上の術もある程度は行使できるが、自身も同時に影響を受ける可能性が高い。それは時として死を招くこともある。

一部の高位術者の力は冥府、つまり外方界の惑星に咲く花に対しても有効であり、これを用いて冥府と行き来することも可能である。これは他のモータルの魔術（通常のテレポート等）とは別系統の魔力発現方法であり、2点間に存在するあらゆる魔力障壁を貫通して移動することができる。

この魔術は大白妖精によるものだが、エルヴァートの他の地には伝わっていない。対してティンコアミアでは世界各地に多くの者がおり、「花守の民」などとわざわざ呼ばれていない。