人物

市長

1,578.6.14生, 51歳(見掛け同じ). 身長153cm 体重44kg.

エミリアはアドリル市で生まれ育ち、ずっと教会の一員として生活して来た。敬虔なアドリル神（スノーヒル）の信徒。16歳で嫁いだ2歳年上の亡き夫、ミニエル・ハイゼンフィールドも同じくアドリル神の僧侶であり、貧者への奉仕活動が縁で結ばれた。ミニエルは若い頃から誠実な人柄で知られ、調整能力にも優れていたので1,605年に市長に選ばれた。ミニエルの前任は、ローニン・カルドモスという名前の商人だった。

赤みがかった長い髪は白いものが交じりはじめているがまだ美しい。肌のしわにも苦労が忍ばれるが、「アドリルの銀世界」と評されることもある、わずかに青の交じる穏やかな銀の瞳はまだ活気を示す光を湛えている。髪は左側で大きな三つ編みにしており、小さな水晶が2つついた紐で先の方を縛っている。また大きめのブルートパーズを銀の枠にはめたネックレスを下げる。枠の裏にはアドリルの紋章である雪の結晶が刻印されている。

アドリル市の内部は外界の寒さとは隔絶されて比較的温度を保つように作られているため（年平均15℃程度）、街の外へ出ない限り厚着をすることはない。長袖の質素なライトグレーのシャツにベージュのロングスカート、その上にシンプルだが上品な薄水色のクロークを羽織る。フードもついているが、雪や雨でない限りかぶることはない。クロークよりも濃い色のストールを掛けていることもある。

アドリルの僧侶として小さな癒やしの力や邪悪なものを寄せ付けぬようにする術を使うことができるが、純粋に街の教会での奉仕によるものであり、たとえば街を襲うモンスターを直接退治したことはない。2回ほど、街の外を荒らし回るオークの群れの退治を自警団に依頼した程度である。意識して僧侶としての力を付けたいとは思っていない。

ミニエルが1,618年に死亡した後、市民が次の市長に選んだのは未亡人となったエミリアだった。以来11年の間、市長として街を預かっている。