歴史

アドリルの歴史は謎に包まれている。古老の語るところでは、初めに6家族がブランジ島から戦乱を逃れて移り住んだことになっている。いつ頃のことなのかは伝えられていない。文字として残る最初の記録は1,324年であり、ミラードの歴史書に現れる。

神々は、最初に2つの家族が976年にこの地に至ったことを知っている。彼らは信奉するアドリル神（スノーヒル）に祈り、スノーヒルは彼らの願いを聞き届けて氷に囲まれた避難所を用意した。その後978年にザインという名の男が率いるシェリンヒ方面の1家族、そして979年にさらに4家族が加わった。アドリルの始祖はこの7家族である。彼らのうちの一人が、994年に重大な背信行為を行なった。代表たちは当初この男を家族共々追放しようとしたが、穏健派により追放は本人のみとなり、家族の他の者たちは残る6家族の何れかに属することとされた。この出来事は伝承されず、いつしか忘れ去られて行った。

1,026年に、自身を追放した者達に復讐を企んだ男がオークやトロールを率いてアドリルを襲撃した。しかし、彼らには頑丈な氷も、扉も、一切傷つけることができなかった。氷の壁の上から弓を射掛けられ、男はあっさりと絶命した。ヒューマノイドは去って行った。

1,324年、建国して間もないミラードはこの地との取引に成功し、商人が氷の中に入った。これが冒頭にあるミラード帝国の歴史書の記録である。