人物

1,559.10.5生, 70歳(見掛け同じ). 身長152cm 体重42kg.

国王

エルヴァートではムーンクレア教国の聖エムロンド2世に次いで二番目に高齢の現役君主（デミヒューマンやライトールを除く）。18年に渡って在位している。髪は両側から後頭部にかけて残っており、白い。瞳はピンク色をしている。くすんだ黄色の長衣を着て腰を濃いグレーに染めた麻紐で縛っている。小さな冠をかぶってはいるが、印象としては「疲れた老人」そのもの。若い頃は自身も戦士の一人として国内の若者たちとともに野山を探索し、船を操って海外にも出ていたが、即位後は多忙さや精神的な厳しさで肉体的にすっかり衰えた。節くれ立ち、腰もすっかり曲がっている。光の魔法を内包した簡素な杖を手にしており、それがなければ歩行も困難である。

特筆すべき事績もないが、暴君であったことは一度としてない。常に様々な立場の者たちに配慮して融和に努めており、18年間で暴動その他が起きたことはない。まず名君と言って良いだろう。島内で広く信仰されている神ヨーフォルマの敬虔な信者でもある。

同じく長命だった父王マツが1,611年に死去し、即位した際、彼は自身の統治を長くて3年程度だろうと考えていた。自身には才能がないため、3人の息子たちの方がよほど支配者に相応しいだろうと。しかし、その年の終わりにゼルヴィス全土を疫病が襲い、王子たちは相次いでその犠牲となってしまった。残ったのは12歳の末娘ピクシル一人だった。自らも生死の境をさまよいながらも生き延びたサラは、予想を超える年月に渡り国王を続けざるを得なくなってしまった。ピクシルは翌年夫を迎えたが、その男も冒険好きが高じて2年後にゼルヴィス山脈で遭難し、見つからなかった。さらに半年後にピクシルは男子を産んだ。赤子はミハと名付けられた。

1,630年にミハは15歳になり、成人する予定である。サラはその日が、長かった統治の最後の日だと考えている。

1,611 マツ死去、サラ即位

1,611末 流行病

1,612 ピクシルが結婚

1,614 ピクシルの夫が行方不明になる

1,615.6.27 後継者ミハ生まれる

1,630.6.27 サラがミハへの譲位を宣言する