人物

1,603.10.8生, 26歳(見掛け同じ). 身長165cm 体重56kg.

公安委員長（最高司令官）

ブランカイント王国で艦隊司令、最高司令官だった人物。1,625年に任じられた際は22歳だった。深紫色の髪と色の濃い肌は一族に共通したもの。瞳はくすんだ青。性格はやや怒り性であるが、理不尽に部下を叱りつけたりすることはなく、また長続きもしない。謙虚ながらやると決めたら必ずやり遂げようとする性質でもある。

一族は代々王国の軍事面を支えてきた（とはいえ、小さな島国であり、大国のフェルナンドなどとは比較すべくもない）。1,629年にバイスト卿から相談を持ちかけられ、彼とともに革命を起こすことを決断する。その革命の後にバイストは自死したが、アルフルトは引き続き最高司令官として軍事を率いる。

王国時代の前任で、現在国民会議初代議長であるサクソンは伯父である。司令官としては伯父を超える逸材と言われているが、個人戦闘力の面では伯父に及ばない。また私生活では妙にとんちんかんなところがある。

公安委員会は革命統制委員会によって任命され任期はない。このため当面その地位に留まると思われる。なお、次の公安委員長がアルフルトの親族になる可能性は低い。

1,582.9.15生, 47歳(見掛け同じ). 身長157cm 体重61kg.

国民会議初代議長

現在のキルクザルトの最高機関である国民会議の初代議長を務める。憲章上、国民会議議長は国民会議より選出された革命評議会で前年議長となった者が就任するが、1,630年はキルクザルト元年であり、前年は存在しないため、直接選出されている。同様に、国民会議の最初の仕事である革命評議会の補充要員選出および議長選出も、行われていない。

深紫色のざんぱら髪と琥珀のような色の濃い肌、漆黒の瞳を持つ人物で、戦士としての力量もそこそこである。

キルクザルト前身であるブランカイント王国において、アルフルト（王国・共和国を通じて最高司令官）の前任だった。アルフルトは甥（二つ下の弟の息子）でもある。即位2年目のブランカイント2世から1,614年に最高司令官に任じられ、1,625年まで務めている。サクソンの前任は彼の父モンデルである。父や甥を含む親族とともに、カイント（ブランカイント1世）の率いる移住組としてこの地へやってきた。故郷であるキルクラクトにおいては、貴族であった。

前年、執事だったバイストとアルフルトが共謀していることを本人から聞かされた当初、サクソンはその計画に反対した。ブランカイント2世の身から出た錆であるとは言っても、それによって王族を排して彼ら自身が権力を握るのが正しいかどうか、すぐに判断がつかなかったからである。しかし、アルフルトから革命の一翼を担って欲しいと直接口説き落とされ、年をまたぐ前には覚悟を決めていた。革命の主力は確かに民衆となるが、彼らは容易に烏合の衆となり得る。これをとりまとめるには、やはり軍隊のようにしっかりとした組織にいた人間が必要になろう、ということである。アルフルトがその立場上、国家転覆後も実働部隊の長にとどまることは明白であり、政治の側に誰かが立つ必要があった。サクソン自身に政治的な経験はなかったが、そこはしっかりとした見識を持つ人物を取り立てれば良いと考えた。

最高司令官として培ってきた人心掌握術を駆使するが、地の性格は人から「割と身勝手だ」と言われることがある。彼自身、とくにそれを否定することはない。それでも、革命の立役者の一人として国民の人気は高い。議長任期は4年となっているが再選の可能性が高い。