人物

1,605.10.27生, 24歳(見掛け同じ). 身長161cm 体重58kg.

神官王

シャイアン洋に浮かぶ島国アトランティスを統べる若き神官王。アトランティスでは、歴代の国王はアトリス神（バート）の代理人とされる。アトリスは公正中立を旨とする神であり、王たる者も（少なくとも公式の場では）同じ資質を示し続けなければならない。ジャードルも幼い頃からそのようにしつけられて来ている。

シトロングリーンのストレートの髪は首の後ろで一本に束ねており、額に金の帯を巻いている。耳たぶにも金の装飾品を付けている。瞳はミントの緑。肌は浅黒い筋肉質。太い眉は力強さを示し、この国の基準からいけばまずまずの美男である。この国の民の多くがそうであるように上半身は裸であるが、王として金の薄い板をつないだような大きな輪を首にかけている。下半身はたっぷりとした白の半ズボンで、金の帯を膝下に巻き、薄い金の靴をはく。ベルトも金。左右に一本ずつ差した剣はオリハルコン製で銀色である。この刀は初代アトランティス王がアトリス神から贈られたものとされており、地上のいかなる武器や魔術によっても破壊されることはない（実際にはウィッシュの魔術であれば破壊可能。オリハルコン製同士では破壊は発生しない）。

ジャードルはこれまでの歴史がそうであったように、クリティアス湖周辺の村で育てられた。剣、アトリス教義、言語いずれも優秀であり、直感力にも優れているが、それだけでは済まない男だった。彼は歴代の国王と比較して異常なほど、異性を強く求める男だった。13歳ころにそうした性質に目覚め、それによって修行が疎かになることはなかったものの、手を付けられた村娘たちは相当な数にのぼる。移動制限が解かれて全島の少女たちの元に行くことができるまでの2年間が待ち遠しくて仕方がなかった。首都へ戻ってからは島中を歩いて異性を探したし、2年前に父が隠居して王位を受け継いだときには、分かっているだけで8人子供がいた。この子どもたちは現在、クリティアス湖周辺で育てられている。