概要

エイラスト活火山帯の中央火山の火口にある、炎と溶岩に囲まれた超高熱の国。強烈な硫黄臭その他が渦巻く。イモータルであるラーサルディが治める。

活火山帯の大半が人間には居住不可能な地帯であり、通行には高度な防御魔術を必要とするが、活火山帯の広さゆえ魔術の効果時間内に探索できる範囲が限られる。このため大陸の覇者であるフェルナンドの調査も周辺を除いてほとんど行われておらず、火山王国の存在は知られていない。1,579年に若きラムサダス（ラムサダス帝国建国帝）が冒険家仲間と訪れ、彼を除いて全滅したのも、グレートジョージ山側から入って1マイル程度の場所である。

住民は火元素界もしくは赤竜のような火に近しい存在のみである。人間だけでなくアルフ、ドワーフ、ハーフリング、リアノ、オークやゴブリン等も一切住んでいない。

城の1区画はイモータル魔術により外界と同程度の気温、同程度の空気になるように管理されており、過去には火山帯に迷い込んでサーラルディに救われた者が短期間滞在したことはある。ただし、彼は海底王国の主ラナリューンほど人を助けることに熱心ではなく、1,630年現在この部屋は無人である。とくに隔離障壁はなく、この座標が分かっていれば直接テレポートすることは可能である。

活火山帯が天然の障壁であるため、都への侵入を阻むものは他にない。天然の要害を突破する能力を持つ者は、誰でもここを訪れることができる。ただし、イモータリティの探求でもない限り、訪れたところで得るものは少ないが。