1,574.6.22生, 55歳(見掛け同じ). 身長155cm 体重61kg.
代表、クリスタルベイ市長、工房長
レインボーフィヨルドは、ホーストヘルン帝国にほど近い、フリージング湾の最奥部に位置する独立都市国家である。クリスタルベイにある工房の代々の長（市長を兼ねる）が、帝国にとって重要な資源であるアイシングスティールの製錬方法を握っており、製品を帝国と独占的に交易することで独立を保っている。またアイシングスティール製の武具を備えた軍は、規模は小さいながらも非常に精強である。
帝国は過去幾度となく策略をもって製錬法を入手しようとしているが、いまだに成功していない。それほどこの地の機密性は高い。
オルキウスは第16代の工房長として20年間その地位にある。クリスタルベイのごく一般的な家庭に三男として生まれ、長男以外のあり方としてこの街で一般的な習わしどおり、5歳で工房へ修行に出た。そこでオルキウスは常人の数倍の速度で製錬技術を身に着け、25歳で親方と呼ばれるようになった。そればかりか、レインボーフィヨルド史上革命的な変革をもたらした。それはアイシングスティールの製錬において、硬度と精度を保ちながら工期を半分程度に短縮する劇的な手法を編み出したことである。鉱石さえ確保できれば生産量を倍にできるということであり、倍にまでしようとしなければ職人にはそれだけ余暇ができるということだった。1,609年、オルキウスは35歳にして満場一致で次期工房長・市長に選出された。
キョロキョロと良く動くラベンダー色の瞳とマホガニーカラーのフルベアード。動物の毛皮で作った全身コートを着ており、頭もすっぽりと覆われている。背丈はさほどでもないが、工房での鍛錬や採掘によって身体はとても鍛えられている。周辺部での採掘に際して遭遇するモンスターたちとの戦いで戦士としての実力も高い。剣は好まず、槌類を用いるのは鍛冶師ならではであろう。ただし基本的に仕事のための槌と戦闘のための槌とは分けて考えており、一度でも戦闘に使用した槌は（仮にどこにも触れていなくても）その後仕事に使うことはない。一年中炉端にいるので、一般の人々よりも熱に耐性がある。
工房はクリスタルベイ内の巧妙に隠された入り口からのみ入ることができる、洞窟内の街中に存在する。